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社会福祉法人 一羊会 ICHIYOU-KAI

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2021年09月21日

一羊会職員インタビュー 福田 瑞穂さん

一羊会で働く職員を紹介する企画の第9回目です。

今回は、すずかけ第2作業所で支援員として働く福田瑞穂さんにインタビューをさせて頂きました。

こちらの記事では仕事について、そしてFacebook版では私生活についての質問を載せています。

取材させて頂いてとても印象的だったのは、誰に対しても分け隔てなく誠実に、丁寧に接する福田さんの姿勢です。そんな福田さんの人となりが存分に出た写真とインタビューになりました。Facebook版も是非ご覧ください。

 

 

―どんな仕事をしているのですか? 

 私は一羊会に入職して3年目で、すずかけ第2作業所の5G(作業に加えて、余暇活動や身体機能の維持にも力を入れているグループ)に所属しています。5Gは主に生活介護の場面で、重度の知的しょうがいを持つ方の日中支援を行っています。作業と余暇活動との割合を半々程度のバランスで行う事を目標にしており、作業に加えてウォーキングなど運動する機会の提供や、休憩時間の過ごし方の充実を図っています。

 

―この仕事を志したきっかけは? 

 学生時代に、自閉症の方の療育プログラムに関わらせて頂いたことがきっかけです。そちらでは主に中高生の方と一緒に活動していたのですが、ご家族から将来についての期待や不安についてよくお聞きしていました。そこからしょうがいを持つ方の働く場について興味を持ち、自立支援や就労支援に携わりたいと感じるようになりました。

 

―この仕事の魅力はどんなところですか? 

 人を対象にした仕事なので、こちらの関わりが思いもよらない形で返ってくる事も多く、それも魅力の一つだと思います。入職して1年目は「作業所」という事もあり、作業中心の提供で余暇支援については意識が向いていませんでした。しかし、余暇支援に目を向けると今まで見えていなかった部分がたくさんある事に気付きました。例えば歩行のバランスが不安定な為作業所では常時付き添いの方がいらっしゃるのですが、休日はご家族と公園へ行って一人でブランコに乗っておられると知りました。そこで身体機能の維持+余暇活動の一環として、公園でのウォーキングの合間にブランコに乗って頂くことにしました。毎回、とても素敵な笑顔で楽しんでおられます。また、作業の初めに立てた目標を達成したらお茶休憩を挟む事で、作業へのモチベーションが上がり作業効率が倍以上になった方もいらっしゃいました。これからも利用者さんの関心や好きな事、得意な事を活かしてより楽しく過ごして頂ければと思っています。

 

―仕事をしている中で困ったこと苦労したことを教えてください。またそれをどのように解決しましたか?

 5Gで一緒に働いている利用者の方は、言葉での意思表示が難しい方が多いです。その為、何かをこちらへ訴えるとなると言葉以外の手段を使う事がほとんどです。その手段によってはこちらが正しく意思を汲み取れないまま対応してしまったりしていると思います。悩んだ時には、同じ班の支援員や以前からその方を知る支援者の方、ご家族の方に相談してアドバイスを頂いています。利用者さんと一緒に働き観察したり関わったりする中で少しずつ思いや考えを汲み取れるようになってきたとも感じていますが、難しいなぁと痛感する日々です。言葉を使わないコミュニケーションシステム等も沢山あるので、それぞれの方に合った新しいコミュニケーションについて勉強し活かしていきたいと考えています。

 

―どんな職場環境ですか?

 とても風通しは良いと思います。やってみたい支援について相談すると、否定から入らず背中を押してくださいます。また、様々な経歴の方がいらっしゃるので広い視点からアドバイスを受ける事が出来、いつも助けられています。

 

―仕事を通じて自分が成長したな、変わったなと思うところは?

 自分の事以外にも目を向ける余裕が少しは出て来たように感じます。以前は目の前の事に対応するのが精一杯でしたが、少しずつ他の人の動きや班全体を見る意識が出来てきたのではないかなと思っています。それに伴って、それぞれの利用者さんの様子や反応について細かく観察したり、他の支援員と気になる事を共有したりする回数も増えてきました。これからは知識もしっかり身に付けて、より広い視野をもっていきたいと思います。

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