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2020年09月08日
すずかけ作業所 『指揮の会』
先日、すずかけ作業所の利用者の皆さんが主体となって定期的に開催されている自治会、「指揮の会」の取材をしてきました。
この「指揮の会」では毎回、いろいろなテーマが取り上げられます。
利用者の皆さんが作業所で困っていることだったり、レクリエーションでやりたいこと、ある時は、“仕事を頑張って得た工賃を使って買い物をする”というお金の流れを勉強したり、あいさつのことや作業所のトイレスリッパの置き方に至るまで、作業所での生活をより良くする為、皆さん自身が様々なテーマに向き合い、話し合ってこられました。
そして今回話し合われたテーマはズバリ「仕事について」。
日々、利用者の皆さんがどういう思いを持って作業所で働いているのか、好きな仕事や嫌いな仕事、何歳まで働きたいか、などなど、様々な質問項目を事前に作業所の利用者の皆さんに聞き取り、それを班ごとに発表しました。
出てきた回答は本当に様々でした。
いくつか紹介したいと思います。
・暑い日に除草作業で外に出るのがしんどい
・掃き掃除と木工作業が楽しい
・作業中はねむたい
・90歳まで仕事を頑張りたい
・30歳で仕事を辞めて、家で過ごしたい
・仕事以外には、ショッピングをしたりドライブをしたい
・お金がなくなるので仕事は辞めたくない
・仕事を辞めたらウルトラマンになりたい
10代の方から60代後半の方まで、幅広い年齢層の方々が在籍するすずかけ作業所です。
皆さんの意見を聞きながら、仕事のとらえ方や持たれているビジョンというのは本当にその人それぞれなんだという事を改めて考えさせられました。
普段から自分の思っていることを話せる方、表現できる方ばかりではありませんので、こういった生の声が上がってきたことを職員の皆さんも喜んでいました。
きっと今後の作業所での活動に活かされていくことだと思います。
一羊会の各事業所では、利用者の皆さんの権利擁護の観点から、このような様々な取り組みが行われています。こういった形でこれからもお伝えできればと思います。
仕事がしんどい時に頑張るにはどうすればいいのか。
休憩をいれる。ゆっくり作業する。好きな事を間にする。家に帰って寝る。
「指揮の会」で出てきた利用者の皆さんの意見を聞きながら、自分はどうしているだろうかとふと考えたりもしました。これを読んでいる皆さんはどうされていますか?
一羊会 広報部 神田