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社会福祉法人 一羊会 ICHIYOU-KAI

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2021年03月08日

一羊会職員のリレーインタビュー 千原菜緒さん

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一羊会で働く職員を紹介していく連載の第2弾をお届けします。

今回登場してくれるのは、すずかけ作業所のオリオン班に所属する千原菜緒さんです。

 

今回もFacebookページと併せて、写真や様々な質問への回答を載せています。

2021年4月に建物の移転を控えているすずかけ作業所。

今回は現在のすずかけ作業所での最後のポートレート撮影となりました。

そんな名残惜しい風景たちと共にご覧いただけたら幸いです。

 

 

―どんな仕事をしているのですか?

知的しょうがいの方が日中過ごす施設で、利用者さんの働く場面や余暇の場面を支援する仕事をしています。すずかけ作業所の生活介護の班で過ごして4年になります。

 

―この仕事を志したきっかけは?

母が保育士をしていたり、小学生の頃に出会った自閉症の同級生と接することに違和感なく楽しく過ごせていた経験から、知らず知らずのうちに福祉に興味を持っていたように思います。その経験もあって、大学は福祉学科を専攻しました。大学生の頃にしょうがいのあるお子さんと接するボランティアをしていたこともあり、福祉の中でもしょうがいの分野に興味を持ち、実際に働いてみようと思いました。

 

―この仕事の魅力を教えてください。 なにか印象に残るエピソードはありますか?

利用者さんの人生に関わることが出来るところです。大きなプレッシャーもありますが、自分が関わることでその方の出来ることが増えたり、楽しそうに過ごしている姿を見ることが出来たり、利用者さんの新たな一面が見れることも嬉しく感じます。

また自分自身も視野が広がったり、日々の関りの中で笑わせてもらえることもたくさんありますし、毎日何かしらで笑いながら楽しく働くことが出来ているのもこの仕事の魅力だと思っています。

ある利用者さんの話なのですが、普段からあまり発語がなく、意思の表出も少ない利用者さんがいて、コンビニでジュースを買う時も一番近いものを手に取る、というような方がいました。ジュースを2択で選んで、欲しい物を買ってもらうという取り組みを始め、回数を重ねるごとに商品をしっかり見て選んでいる様子がだんだん見られてきました。その変化も嬉しかったですし、ご家族さんが『休日に家族旅行に行った際、今まではなかったけど今回の旅行ではお土産を選んだ』という内容の事をお話してくださり、その話を聞いてとても嬉しかったことを覚えています。

 

―仕事をしている中で困ったこと苦労したことを教えてください。またそれをどのように解決しましたか?

利用者さんの支援について、その利用者さんはなぜそのような行動をしているのか、が理解できず、どのような支援が必要なのかが分からないことがありました。班の職員で支援を考える時間を作り、それぞれの職員がいろいろな可能性を考えて意見を出し、支援を考えていきました。支援方法についても何が正解かは分からなかったのですが、「とりあえずやってみよう」と声を掛けてもらえたこともあり、取り組みを進めていくことが出来ました。

自分一人だけでは思いつかない支援方法も他の職員の意見を聞いたり、取り組みの中でもアドバイスをいただいたり、周りの職員と協力していくことで支援に繋げていくことができたと思っています。

 

―コロナ禍で仕事はどう変わりましたか?

まず、利用者さんの体調面について、気に掛けて過ごすようになりました。出勤後に検温をしたり、日中の様子についても変化がないか注意して過ごしています。

また、多くの利用者さんが楽しみにされている旅行やレク等、外出をする機会がほとんどなくなってしまいました。作業所の中で行なえることには限界もありますが、そんな中でも、保護者の方からも寄付をいただき、3月に「北海道うまいもんレク」と題して昼食に海鮮丼(or黒毛和牛のお弁当)と北海道のお土産を持って帰ってもらう、というレクリエーションを計画しています。

 

―仕事を通じて自分が成長したな、変わったなと思うところは?

まだまだ成長できていない所も多くありますが…相手の気持ちを想像する癖をつけられるようになったかなと思います。特に支援を考えていく場面で「どうしたいと思っているのか」を想像し、その思いから支援を考えていけるようになったと思います。

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